ハムやソーセージをギフトにする人も多いですが、ハムやソーセージと言えば、ドイツを思い浮かべる人も多いことでしょう。確かにドイツで食べるハムは格別です。ドイツ人も好んで食べています。では何故これほどまでドイツではハムの文化が発展しているのでしょうか。ソーセージだけでも1000種類を超えていると言われますから、他の追随を許しません。ここではその秘密を探ってみたいと思います。
 ドイツは古来、それほど農作物の栽培が盛んではありませんでした。今ではドイツと森とを連想したりしますが、昔は肥沃な土地に恵まれていませんでした。そのため、牧畜に活路を見出したとされています。つまり、痩せた土地の雑草を餌として家畜を飼うことで、乳製品や肉を入手していたのです。しかし乳牛を殺して肉に変えてしまえば、ミルクが断たれますから、牛だけではどうしようもありません。その結果、豚が家畜として選ばれるようになりました。豚は繁殖力が高いため、どんどん処分して肉に変えることが出来たためです。
 とはいえ、その豚肉を加工肉に変えるという発想は、すぐには生まれないはずです。加工するに至ったのにも、やはり理由が存在したのです。ドイツは意外に思われるかもしれませんが、寒い地域に当たります。越冬が難しいため、家畜も雑草や木の実を食べることが出来ず、年によっては大量の家畜が命を落としてしまうこともありました。そのため、自然に命を落とす前に家畜を肉に変え、それらを長期保存しようとする試みが生まれたのです。その結果、ソーセージやハムといった文化が定着することになりました。ドイツではフランクフルト、ウィンナーといった製造法が一般的であり、燻製文化も大いに発展しました。